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スタイロ切削3 [宮ノ下セクション]

一日一個のペースだと20日はかかってしまうので
ミスだとかエラーの日数も踏まえて考えると、もうちょっとは
かかってしまうでしょう。一日2個のペースで週に10個できれば
お仕事の日数をはるかに超えてますが上出来です。


 
機械相手なので、融通の利かない馬鹿正直なエラーや
うっかり凡ミスが数回に一回はあります。
ただし、ある程度のデータバックアップがあったりするので
ちょっとやり直せばちゃんと復旧できます。
ただし、計画段階でやっちまってしまえば復旧もなにもあったもんじゃないですが(^^;

立体データを完成させる段階でのミスは、実際に作ってみないと
発見できない程度ですが、データを正しく切削するまでのミスは
なかなかみつけられません。
測量を営んでいるのですが、現場でメモした段階でエラーがあると
図化するまで発見できませんが、器械からパソコンにデータを移行する段階の
エラーはハッキリ言って発見不可能に近いんです。
20年も昔なら、パソコンなんて代物はこの業界では一般的でなかったので
手で電卓叩いて手書きで書き写して血眼でチェックしていたので
微細なミスはあったでしょうが致命的なエラーは皆無でした。
図化データのエラーなんてのも多いですが、実際に紙だとかに出力すると
意外と発見しやすく・・・・・・・・・・・・・脱線しました。(^^;

えー、スタイロの切削をモデラ君にやらせていますが、早速エラーがでました。

110628-1.jpg

こんな形のホーム部分を背中合わせにした形状を切削しようとしてました。
モデラ君はエンドミル(刃)の高さ合わせがマニュアル操作で必要なんですが
ちょっとコツが要ります。

材料の厚み・・今回のスタイロは30ミリにそろえてあるのですが
その情報が切削データには一切反映されていません。
つまり、モデラ君は最初にエンドミルの高さ合わせをした面を基準として
データをトレースするだけなので、データの高さが40ミリあるのに
スタイロの30ミリの上面で高さを設定すれば、作業テーブルにエンドミルが接触・・
作業テーブルは金属の板なので恐らく刃が欠けてしまいます。

今回はデータの厚みが18.13ミリの状態でしたので
そのまま30ミリのスタイロ上面で高さを設定してしまうと、スタイロの上側
18.13ミリに切削されてしまって下側はそのまま残ってしまう・・・つまり
差し引き11.87ミリかさ上げされた状態になってしまうのです。

実際に、設定画面でその対策を追いかけて見ましょう。

110628-2.jpg

これが荒削りの切削条件設定の一部、切削範囲の指示画面ですね。
切削範囲の深さを見ると青線の「開始高さ」と赤線の「終了高さ」が
入力できるようになっています。
通常30ミリのスタイロを高低差が30ミリあるデータで切削する場合は、
開「始高さ」をゼロにして、エンドミルをスタイロの上面に合わせておけば
問題ありません。

しかし、今回はデータの高低差が18.13ミリでスタイロは30ミリ・・・
エンドミルの高さ設定を切削前のスタイロ上面であわせるので
差し引き11.87ミリを何とかせねばいけません。
なので、とりあえずバカみたいに20センチ×15センチの全面を
ガッサリ削り落とすことにします。

110628-3.jpg

これがエンドミルの位置合わせの設定画面です。
細かい数値がどうしても勝手にズレちゃって0.01ミリ多くなっちゃってますがそれはま、誤差。
絵の通りで、データ(モデル)の厚みがグリーンの部分の18.13ミリで、
それより11.87ミリ上の30ミリ位置に高さの原点「Z0」がありますよ・・
との設定ができています。

110628-4.jpg

で、実際のエンドミルの高さを本体にある上下動マニュアル操作で設定。
紙一枚が入るか入らないかの高さで止めて水平位置を前後左右に動かしてみると
たまにカサカサッとこするので、チョイチョイと上げて微調整しておきます。

で、本番です。

ガーっと削ります。

荒削りが終わったので、続いて2ミリのエンドミルで仕上げ・・
このエンドミル交換で高さの設定をもう一度やり直し・・・・
ここでやっちまいました。

110628-5.jpg

で、こうなっちゃったんです。
ダブルで設定ミス。
まず、荒削りで全体の厚みが11.8ミリ削り落とされてしまったのに
「Z0」から上端の高さの値が最初のままでやっちまったことがひとつ。
もうひとつは、荒削り後なので輪郭を追いかけて等高線状に「下から上に削る」設定で
指示していたこと・・・・で、結果11.8ミリの溝ができちゃってます。

110628-6.jpg

あ~ぁ。
ま、下地だからいっか!
と思っていたのですが、本日隣のブロックを削って並べてみて2~3ミリ全体が厚いこと判明。

さっき、原因らしきものを見つけました。

それは、データの下面に1~2ミリほど削除忘れの線が残って飛び出していた事。
もうひとつ、荒削り後の最高面が仕上がり面ではなくて、2ミリピッチの荒削り面だったこと・・
つまり私の凡ミス・・・・・。(爆笑)

さーて、寝るか。


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