SSブログ

箱根ロケハンその後2 [宮ノ下セクション]

来年のJAMに向けてうみ電やま電チームが
じわじわと動き出しているようです。
私もそのうちの一人ですがそんなに焦ってはいません。
あと10ヶ月もあるんですが、10ヶ月しかないと言っておきます。


私の通っていた大学で伊能忠敬展が
学園祭のイベントとして開催していました。
彼の偉業は測量に関係の無い方でも一度は耳にはしたことが
あるんではないでしょうか。

ペリーが浦賀に来るちょっと前に方位磁石と歩測を駆使して
日本列島の地図を測量した第一人者です。
磁石の示す方位と天文学をもとに海岸線だとか山頂を測って
地図を描いた・・と言えば簡単なのですが、コツコツと図化して
あいまいだった地形を明らかにした作業量は気の遠くなる話・・。
何が彼を動かしたのか定かではありませんが、
私もそのうちの一人となりそうです・・・ちょっと雰囲気が違いますが(爆笑)

細かいところを把握するのは根気がいるので慣れていないと
メゲてしまうのは私も然りですので、うみ電やま電のメンバーのサポートと言う
大義名分のもとに本業の写真測量のトレーニングを同時進行です。

いわゆる出山の鉄橋は早川橋梁を指すのですが、これはウィキペディアに
詳細が公開されているので、私は国道1号線の陸橋を明らかにします。

101027-1.jpg

画像の右側が強羅方面のトンネルで、左側が早川橋梁です。
関東大震災前の昔は踏み切りで国道と平面交差していたようなのですが
現在はこのように立体交差・・しかし、余地が無さ過ぎですね。

101027-2.jpg

反対側から見ると、陸橋にある保線の手スリが特徴的です。
ここまで図化しなくても良かったのですが、無いとイマイチだったので
思い切って書いちゃいました。(^^;

101027-3.jpg

国道と早川の間は推定水平距離で20m、標高差で40mあるのですが
その僅かな余地に、立体交差化するための国道の”切り通し”で残った岩塊が
非常に心もとない感じです。
その岩塊には幅1m程度の保線用通路(階段)があってスリル満点です。

上空から見た平面図として見ると、国道のカーブが急なので
胃袋のように拡幅があってボッテリしてますね。

101027-4.jpg

線路は直線区間なので正対するように見た立面図で見ると
国道の片擦勾配(カント?)がしっかり付いていて、カーブ内側の側溝水路の
重要性がわかります。

101027-5.jpg

トンネルポータルの形状が独特ですが、どうしてこう言う傾斜をつけたのでしょうね。
急峻地形に合わせた・・と言えば自然な感じがしますが、どうなんでしょう。
素人目には良く分かりませんが、現物がこうなっているので何らかの理由があるんでしょう。

冬に木の葉が落ちれば、地形が見えてくるでしょうから
そのころにまたロケハンしようかと思っていますが・・・寒いのはヤダ☆



コメント(6)  トラックバック(0) 

コメント 6

箱庭駅長

いや〜、お見事です!
自分の担当分の作業もあるというのに
ここまでしてもらって感謝、感謝ですm(_ _)m

今ちょっと忙しくて全然作業出来ていないのですが
来週あたりから再開出来そうなので週末にでもメールします。
by 箱庭駅長 (2010-10-27 22:55) 

元副部長

すごいですね~~
素人の私にはチンプンカンプンですが
こういう立体画像って なんだかワクワクしてしまいます♪
画像からこんな風に具体的な数値で測量できるんですか?
(あまりにも素人な発言ですみませんm(__)m)
長男がCADの勉強を始めています
大学の工学部にいます
長男にはインコ部屋でもデザインしてもらおうかな(爆笑)

by 元副部長 (2010-10-27 23:19) 

D-MIURA

駅長さん お晩です!
そりゃ商売の範疇ですからやっちゃいますよ~♪
問題はこのデータをどうやって分かりやすくまとめるか・・です☆
ボチボチ自分の担当を進めないと・・(焦)
とは言え、ポータルの角度だとか銀のパイプだとかのナゾが多いです(^^;


by D-MIURA (2010-10-28 00:47) 

D-MIURA

元副部長さん こんばんわ♪
マニアックな記事ですが、一目瞭然の立体ですね。
この立体地形を決めるための写真は、四方八方から撮った20枚から
形状だけを切り取る感じなので、サイズは適当に与えます・・・
と言ってもソフトが勝手にやってくれるので難しいのはソフトの英語を
理解して作業することです(^^;

息子さん工学部でCADですか~♪
是非がんばって習得して欲しいですね☆
そうしてインコの森を立体データにして、私が作る・・・ウソです(爆笑)
しかし、凄いですよね・・このソフト。
by D-MIURA (2010-10-28 01:13) 

ヘッポコ出戻りモデラー

こんにちは~。
トンネル内は当初石積みでしたっけ?補修工事で地山に
合わせた形になったのでしょうかね?
ウイングもなく、橋台パラペットと坑口は一体構造の様な
感じですね。
by ヘッポコ出戻りモデラー (2010-10-31 10:25) 

D-MIURA

出戻りモデラーさん お晩です!

さすが見る目が違いますね~♪
孔口はたしかにパラペットにのっかってますね。
もともと素堀だったのかもしれませんが、石積みですね~。
しかし、このパイプの謎が解けません。(^_^;

by D-MIURA (2010-10-31 20:27) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

箱根ロケハンその後レール選定会 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。