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越後湯沢駅とほくほく線とスノーラビット [出来事]

今、私の住む地元金沢では開業間近の
北陸新幹線に話題が集中して盛り上がっています。
鉄道オタクの私はタイトルのとおり、越後湯沢駅と
ほくほく線とスノーラビット・・。

北陸新幹線が開業してしまうと東京金沢間がなんと最速2時間半で・・
との盛り上がり様はこちら金沢ではすごいのですが、
私にとっては去り行くスノーラビットと越後湯沢駅のことが
やはり大きな関心事。

えぇ、そりゃね今まで親しまれてきた車両が廃車になったり
路線が廃止になったりすることは、決してめでたいことでは無いし、
それなりに利用してきた者にとっては大きく環境の変わる要素なので
それこそ寂しい・・・詰まっていた何かが無くなってポッカリ穴が開くようでしてね。

つまりは最後の記念乗車に行ってきたというわけです!!

150217-01.JPG

事前にダイヤを調べておいたので、狙い通り北越急行所属の
683系(N03+N13)9両編成に乗ることにしました。
毎年何回かは利用している鉄道オタクのくせに、編成のことや車両運用のことを知らず、
路線廃止が決定してから知ったことが多かったのですが、まぁそこまで
車両には興味はないと言うあらわれでしょうねぇ(^^;
何ヶ月か前まで、683系は北越急行所属の一本しかないってことも知らなかったし、
まして681系は両方非貫通なのに、683系は貫通先頭車だと言う
不思議な構成を知らなかったわけで。

どちらかと言うと「鉄道のある風景(生活)」と言うのに興味があるんですよね、私は。

150217-02.JPG

と、この写真も含めてなかなかのシロート構図でしょうが、
(まして一枚目なんかオデコが見切れとる・・)
私にとってはこれが「鉄道のある風景(生活)」としての日常記憶でしてね。
おおよそ3時間近くを同じ車内で過ごしている者にとっての目線では、
立山連峰を背景に走行する車両なんぞよりは、こうした何気ない
「車体の影の移ろい」が記憶の大部分を占めているのです(^^;

乗りながら利用回数をざっと計算してみると通算100回は乗ってるんですよね。
たった年に数回程度なんですけどね・・永い期間、乗ってたんですよね。

ほとんどの記憶は、とにかくあわてて金沢駅へ向かってダッシュで乗車・・
それこそゼーハーいいながら携帯をマナーモードに切り替えて
上着を脱ぐのが常でして、金沢駅で車体をマジマジと見たり
写真なんか撮ってる時はほとんどありませんでした(爆笑)

切符も買う時に指定席なんぞはとらず自由席で、ヘタすると
領収書をもらい忘れて乗ってしまう始末で、車内で代理発行をお願いしたり・・
ノドがカラカラなのに自販機すら寄れず車内販売が待ち遠しかったり・・
その日の泊まる宿の手配がまさに車内でドロナワ状態だったり・・
金沢駅発車直後に、車の鍵をちゃんと閉めたか不安になって
線路横の有料駐車場に向かってリモコン押してみたり・・
そりゃぁもうたくさんの思い出がつまってますね。

でも、これで最後・・。

150217-03.JPG

最後というのはなんでも名残惜しいものでしてね。
そんなに寂しいのならまた来れば良いのだけれども、なぜでしょうね・・
来る用事がないと来ない場所という、微妙な環境要素が私の心を少し締め付けてます。
幾度と無く新幹線乗り換えにダッシュした越後湯沢のホーム、
それこそ「通いなれた道」そのものなんです。

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時間通りに乗り換えができれば、ここで切符を4枚同時投入・・
実は電車社会ではない田舎の人間がココで始めて「自動改札」なるものに
遭遇するわけですから、モタモタしないように駅のアルバイトさんのアナウンスが
そりゃもう、うるさいんですよ(^^;
まして、雪や風なんかで延着だったりしようもんなら、自動改札無視で
「東京行き新幹線乗り換えの方は切符をそのままお持ちになって・・」と
避難訓練さながら、やかましい(爆笑)


150217-05.JPG

そういえば、今まで金沢寄りの先頭車両って写真撮った事なかったよな・・
と、今乗ってきたばかりの683系をパシャリ。
意外にこっち側はホームがギリギリなんですね・・
広角パンケーキレンズでもこれが精一杯でした。

150217-06.JPG

この北越急行所属の車両同士が連結されているシチュエーションって
なかなか遭遇しなかったので、今回はその連結面をジックリ堪能♪
そうそう、当時の自由席喫煙車ってのが6号車で、その前後の5号車に乗るか
7号車に乗るかによってタバコ臭から回避できる分かれ目だったんだっけ。
ちなみに7号車は、この運転台連結面を挟むので
わりかしタバコ臭が漏れては来なかったんだけど
ダイヤによっては7号車が指定席だったりしてね・・(^^;

150217-07.JPG

と、タバコ嫌いの人の記事に見えますが、私自身が吸う事も多々あったので
9号車寄り喫煙所のこの画像の構図がいつもの定位置・・
私にとっては相当見慣れた風景なんですよね。
でも、今回乗ってきた683系(N13編成)にはあんまり遭遇しなかったし、
しかも、明るい時間にココに立ってゆっくりしていることが無かったから
こんな写真はそこまで「欲しかった画」ではなかったかも。(^^;

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東京から金沢へ帰る時、エスカレーターを降りながらよく見た風景・・。
この写真撮ってる時にいろんなことを思い出しました。
おおよそ100回分の乗り換えはここ「越後湯沢」だったんですからねぇ。

と、駅構内のうどんソバ屋で腹ごしらえをしている間に
N03+N13編成を見送って、構内をブラブラ。
そう言えば、乗り換えの接続が悪くてここで1時間半くらいボーっとしてたことあったな。
その時にわかったんだけど、乗り換えが無いとホント誰も居ないんだよね・・
乗り換えの時のあの状態しか知らなかったからビックリしたんだよな。

150217-09.JPG

と、今日の記念乗車はそろそろ折り返し。

運良く、入線してきたのは681系(W??+N11)。
JR西日本所属の681系にはサンダーバードのロゴが張ってあったので
もしかすると、ダイヤ改正を目前にJR西日本所有の車両の改造工事が
ジワジワ進行してきてて、はくたかロゴ(ホワイトウィング)はもう存在しないのかも。
そう言えば、この北越急行所属の車体もJR西日本へ譲渡決定なので、
そろそろ塗装が切り替わってしまうんじゃなかろか?
あれ?それってファンサービスの為に最終日までこのままだったんだっけ?

・・・うん、まぁ、実質的には私が最後として気持ちを込めたかったのが
ここ越後湯沢で681系の9号車・・と言うシチュエーションでもあったので・・
と、実にこの写真を撮ってる時、ウルッとしてました(^^;

150217-10.JPG

シャッターを切るのに精一杯で、撮った画の確認とか全くできてない(撃沈)
こりゃぁ、白トビがひどいですなぁ・・・。
まぁ本当に思い入れのあるシチュエーションってのは
夜の最終便なんでね、これはこれでヨシとしておきます。(^^;

150217-11.JPG

いつもは6号車に乗るんですが、今回は北越急行所属のN11編成の7号車です。
車両そのものはJR西日本で現役続投されるのでそこまでジーンとくることはないのですが
やはりね、この車両と越後湯沢というセットがね・・。
他人の「○○系車両がこの□□駅の△番ホームへ入線することはない・・」だの言う
別れを惜しむ言葉を、今の今までスルーしていたんだけども、まさにそれを実感。

某雑誌によると、北越急行としても特急車両をそのまま所有していたかったそうだが
地方の3セクの財力とその技術力では、メンテや運用を自力で捻出するのが現実問題困難だ。
そもそも、ほくほく線は貨物輸送強化のための計画路線がベースになっていて、
新潟の山奥の村民町民の足として精一杯背伸びをして実現させて、
東西JRの協力を得ながらやっとの思いで存続できていたんだよね。
実はこれからが大変・・豪雪地だし過疎地だし・・。

新幹線開業はそりゃめでたいことだし、私も楽しみにしているところではある。
まして、自分が仕事で携わったトンネルが何本かあるし、東京乗り込みも楽になるし。
ところがね、私の地元石川県としては非常に困ったことが起こりつつあるんですよね・・
現時点で3セクの「IRいしかわ」は、金沢駅からわずか20Km程度4駅の収入しかない。
新幹線が走る前である今の状況でも非常に不便な直江津長岡間も、
ますます不便になることは明らか・・・・と、ウトウト。

そう言えば、こんな風に考え事ウトウトしながら
トンネル区間を抜けることが多かったんだっけ。
暗い山側より、海側の夜景を見ながらウトウトしてたなぁ・・・。(しみじみ)

150217-12.JPG

金沢駅に着いた頃には、ぐったりするほど疲れちゃって帰ってゴロンと寝ることしか考えてないのが
いつもの調子だったんだけど、今回はちゃんと言ったぞ!

「ムーミン、お疲れ! ほんと、世話になったな。 ありがと!」


実は、去年の6月にも不意に越後湯沢から乗る機会があったんだっけ。

150217-13.jpg

最終便は金沢着0時過ぎ・・。

もうね、ほんと、世話になった。


あのね、さよならイベントとかやらないでよ、頼むから。

泣いちゃうかもしれないからさ・・・・(^^;



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コメント 4

JR浜松

だいちんさん、おはようございます。

素晴らしい写真の数々と思い出話にこちらもウルウル来てしまいました。
先頭車を撮影するポジションもホームめい一杯でギリギリ(^^;綺麗に収めるのには、相当端に寄らないと厳しいというか無理っぽかったです。
本来ならばこちらも始発のおそらく683系スノーラビットに乗る予定だったのですが、旅行会社の入力が順番的に遅くなり次発となってしまいました。(金沢手前の駅で折り返して来た683系を見ましたから)

やはり目的地に固執?する家族との旅は、ゆっくりとする時間が無くてもっと沢山の写真を撮りたかったです。
だいちんさんからLINEで来ていたのに気づいて、こちらから送信した頃はワクワクしました(笑)

北越急行所有の車両のピカピカ具合から、大事に整備されて来た事を伺い知る事が出来ました♪
思い出の詰まった車両が消えて行く事は、人生の一部がポッカリと無くなるようなそんな空虚感を覚えますよね。113系が消えた際も似たような感じでした。
さよならイベントやるのかな?
またKATOから、再発売されるのかな?

北陸新幹線が開業したら、4時間かかっていたところが2時間半ですもんね。金沢も近く感じます(^^。

by JR浜松 (2015-02-18 10:42) 

D-MIURA

JR浜松さん 毎度ありがとうございます♪

車両を撮らないと画にならないのでそれなりに気をつけて撮ってみたんですが、ドレもコレも水平は甘いし、露光はメチャクチャ、しかもオデコが見切れてたり・・(^^;
金沢寄りの先頭を撮るために向かい側のホームに渡って見たのですが、やはり「経験の無い構図」ってのは記憶にないのでそんなにピンとくるものではないんですよね。

家族旅行や友人と複数で行くとそれはそれで良いモノですが、今回のような自分自身の記憶に浸る記念乗車は一人が良いです♪
実は、JR浜松さんが北陸に来られていたことで「そろそろ最後に乗ってこよう」と決めていたのでした。

車両も路線も廃止されるほくほく線の特急は、3セクの希少な保有車両の中でも160km/h対応の特別な存在でした。ジャーナルかファンのどちらかにあった、北越急行社長の話が十数ページにわたって書かれていたところを読むと、本当に大事にされていたことと目頭が熱くなります。

それを考えながら、地元3セクの「IRいしかわ」の先行きを案じてしまいました・・・。
そろそろ七尾線の魔改造415系800番台も現行北陸本線の475系も危なそうですが、なかなか粘りそうでもあります。
その点、模型は保存ができてすばらしいですね♪

新幹線は開通してしまえば、
それこそ毎日の日常になるので文化が変わりそうです。
まぁ、私の行動パターンがそんなに変わることはないでしょうけど(^^;

by D-MIURA (2015-02-20 00:43) 

Ainetos

どうもごぶさたしています!

「鉄道のある生活」や「車体の影の移ろい」、、、とてもよく判ります。
日常的に刷り込まれた脳裏の情景が無くなるのは、惜しいですね。だから、せめて模型の世界で再現しようと試みるかもしれませんが(苦笑)。
by Ainetos (2015-03-03 00:02) 

D-MIURA

Ainetosさん!
あららららー!!
長期間放置で、ももも申し訳ないです!!m(_ _)m

先日、私用で友人の思い入れのある伊豆へ行ってきました。
彼は幼少期をその地で過ごされたその思いをレイアウトへ注ぎ込んでいることが分かりました。私なんぞは縁もユカリもない箱根の、興味本位な思いでしかないことが少し恥ずかしくなりました(^^;

模型の姿でその作者の思いを残す・・と言う深さはこの北陸新幹線開業の一件でよく身にしみました。世の諸先輩方がノスタルジーに浸る姿がこの歳になって初めてわかりました。

こうして深みにハマって行くのでしょうが、マスマス熱が上がって手元の作業台はマスマス混沌と・・(^^;

by D-MIURA (2015-04-23 11:45) 

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